バリューチェーンの再構築(デコンストラクション)とは

バリューチェーンの再構築の意味

バリューチェーンの再構築(=デコンストラクション)とはボストンコンサルティンググループによって提唱された概念です。従来の伝統的なバリューチェーンは開発➡製造➡物流➡販売といった一気通貫の事業モデル(インテグレーター)が一般的ですが、これらのバリューチェーンは技術革新や規制緩和などを機会に分解され、再構築することで新しい事業構造へと変化します。バリューチェーンの再構築を理解する意味として、自社がバリューチェーンの再構築によってどのように影響を受けるか分析し、戦略を立てることで、新たな事業構造で競争優位を築くことができます。また、自らバリューチェーンの再構築を行うことで新たにビジネスを創出することも可能です。ボストンコンサルティンググループはバリューチェーンの再構築を検討する上で新しいビジネスの創出には4種類のパターンがあるとしました。
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バリューチェーン再構築の4つのパターン
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1. レイヤーマスター

バリューチェーンの中の一つのレイヤーに特化し、そのレイヤーで自社の付加価値が他社を圧倒して競争優位を有するプレイヤーのことです。例えば、マイクロソフトはOS(Windows)でレイヤーマスターの地位を築いており、業界のほぼ全てのパソコンはOSを実装する際に、マイクロソフトのOSを使用することになります。

2. マーケットメーカー

既存のバリューチェーンの間に割って入り、市場を創って、その市場で競争優位を有するプレイヤーのことです。例えば、結婚情報誌ゼクシィはマーケットメーカーと言えます。従来は式場を決めるのに料金を比較する簡単な方法が無く、わざわざ百貨店にある婚礼専用カウンターで接客を受けながら比べていました。そこで、ゼクシィは結婚情報誌として、結婚式の料金を比較できる情報を提供し、顧客はゼクシィで情報を調べてから式場に連絡するようになりました。

3. オーケストレーター

バリューチェーン全てを自社で保有せず、一部外部委託するが、バリューチェーン全体のマネジメントを行って、顧客にトータルの価値を提供するプレイヤーのことです。例えば、Appleは商品の企画から販売まで自社で行っていますが、自社で工場を持たず、製造については外部委託しています。これにより、投資コストを開発やマーケティング活動に集中して、バリューチェーン全体をマネジメントしています。

4. パーソナルエージェント

顧客の視点に立って購買代理を行うプレイヤーのことです。従来は企業の立場でビジネスモデルが作られることが普通でした。例えば、旅行サイトのトリバゴはパーソナルエージェントと言えます。従来は旅行サイトからホテルを予約する際、予約するサイトによって宿泊料が異なっていました。そこで、トリバゴは複数の旅行サイトの宿泊料金を比較できるシステムを構築し、顧客はトリバゴを通してホテル予約するようになりました。
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