ブルームの期待理論とは

期待理論は1964年にブルームにより提唱されました。動機付けの強さは期待×道具性×誘意性の掛け算によって決まるという考え方です。

期待:目標の達成率
道具性:目標の達成によって、更に上の目標を達成するのに役に立つかどうか
誘意性:お金や昇進などの外発的報酬と自尊心や達成感などの内発的報酬の魅力度


例えば、もし自分が海外でいつか暮らしたいと強く思っていて、友人に明日から野球を一緒に練習してメジャーリーガーを目指さないか?と誘われたとします。確実に動機付けされないでしょう。なぜなら、海外に行けることで道具性があり、得られるお金や達成感など誘意性はかなり高いですが、達成率があまりに低いからです。先ほどの式に当てはめると、

動機付け=期待×道具性×誘意性=0×100×100=0

となります。大事なことは期待・道具性・誘意性どれか一つでも欠けてしまうと動機付けは難しいということです。部下に仕事を与える際はこの3点の掛け算が高くなるよう仕事を与えましょう。
.
関連記事:
動機付け理論
.
リーダーシップ論の記事一覧はコチラ


スポンサードリンク


次の記事

アダムスの公平理論は1965年にJ.ステーシーアダムスにより提唱されました。人は他人と比べて不公平がある場合、それを解消して公平な状態に近づくよう動機付けられるという考え方です。ブルームの期待理論では目標の達成率が高く、その目標達成が更に上[…]

当サイトのランダム記事2つ

状況適応理論の意味 状況適応理論とはリーダーシップはリーダーの持つ特性や行動スタイルだけでなく状況にも影響を受けるという考え方です。状況適応理論が提唱される以前の研究では、ある状況で優秀な結果を残したリーダーであっても、あらゆる状況で同じような結果を […]

これまで、マクドナルドの売上を上げるには?や無人島に一つだけ持っていくなら?など、グループワークでありそうな難問を実際のワークを想定して解答例を記述してきました。しかし、就活本番でこのような問題が出てくると、自分たちの考えた施策はこれでいいのかと終盤 […]



スポンサードリンク

リーダーシップ論の最新記事8件