特性理論とは

特性理論の意味

特性理論とは優れたリーダーシップを発揮するリーダー達には共通する資質や人格などがあるとする考え方です。1920~1940年頃のリーダーシップ研究において主流のアプローチでした。特性理論以前のリーダーシップに関する考え方は「リーダーは生まれるものであり、作られない」とするグレートマン理論が知られていて、リーダーシップとは遺伝子に含まれる才能のようなもので、神様からの贈り物であると考えられていました。特性理論では、才能の一種と考えられていたこのリーダーシップを特性別で特定するため、多くの研究者たちが優れたリーダーを研究し、特性を抽出していきました。例えば、アメリカの代表的な研究者であるストッグディル(Stogdill)はリーダーに重要な特性としてイニシアティブ、自信、社交性、影響力、寛容性、協調性、責任感、洞察力、粘り強さをあげました。一方で、身長など外見的特徴や年齢はリーダーシップにとって重要ではないことが分かりました。

特性理論への批判と発展

このようにしてリーダーと非リーダーの違いに焦点をあて、研究者はあらゆる特性を検討しましたが、結果として両者の違いを示す特性は少なく、リーダーシップと関係があるとされる特性もその影響は小さなものであることが明らかになってきました。同一特性を持つ人であってもリーダーであるかは状況に依存すること、特性の測定に確実性がないこと、研究者によって優秀なリーダーの定義が様々であることなどの批判もあり、徐々にリーダーシップ理論の主流からは外れていくことになりました。その後はリーダーシップに重要なことは特性ではなく、特性から生まれる行動であることに注目した行動理論が発展しました。
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