リーダーシップとマネジメントの役割は異なります。これを理解しないと育成で間違えたり、仕事観のイメージが周りとずれてくるので、本記事でリーダーシップとマネジメントの違いを記載します。大きく分けると以下の点で異なります(下図)。
計画する
昨今のビジネスは、昨日と同じことを繰り返していれば成功は得られない時代になっています。そこで活躍するのがリーダーで、リーダーは将来ビジョンと戦略を立案します。一方、マネジメントは将来ビジョン達成に向けて具体的な短期計画を決め、予算などの資源を分配します。
計画推進の準備
組織メンバーがビジョンを理解してその実現に向けて努力し、全員が一丸となれるよう、リーダーはメンバーにビジョンを伝えます。一方、マネジメントは立案した計画を達成できる組織作りと人員配置を行います。具体的には計画達成に必要な組織構造と一連の各業務を創設し、メンバーに計画の内容を伝え、実行の責任を負わせて実行状況をモニターする仕組みを作ります。
計画を推進
ビジョンを達成するためにメンバーを動機づけし、変革を拒む障害があろうと皆を正しい方向に導き続けるのがリーダーです。一方、マネジメントは統制と問題解決により計画の達成を確実にします。具体的には報告書や会議で計画と実績をモニターし、ギャップが生じれば解決の計画を立てて調整します。
これらのようにリーダーとマネジメントは補完関係にあります。リーダーが人と組織を動かし、マネージャーが管理するイメージです。リーダーとマネージャーを同時にこなせる人はいないと最近では多くの論文が出ていることから、自分や他者がどの立場で仕事をするのか理解した上でリーダーシップ、マネジメントを発揮する必要があります。
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