【コーペティション経営】日高屋のコバンザメ戦略

コーペティション経営とは

コーペティション(Co-opetition)とは、協調・競争戦略という意味で、協調を意味する(Cooperation)と競合を意味する(Competition)が合わせてできた言葉です。

協調・競争戦略(Co-opetition)=協調(Cooperation)+競合(Competition)

つまり、コーペティション経営とは、競合からの恩恵を利用した経営手法です。そもそもビジネスの世界のプレーヤーは補完的生産者競争相手に分かれます。補完的生産者はホットドック会社とマスタード会社、映画会社とポップコーン会社のように補完的な関係にあり、補完関係でサービスの価値を高める相手です。イェール大学教授のバリー・ネイルバフとハーバード大学教授のアダム・ブランデンバーガーは「競合相手も完全な敵ではなく、同時に補完的生産者でもある」と主張しました。この一例として日高屋のコバンザメ戦略が有名です。

コバンザメ戦略とは

コバンザメは大型のサメやクジラなどに引っ付き、エサのおこぼれをもらって生活している魚です。コバンザメ戦略はこれにちなんだ戦略で、有名な店舗や観光施設などの近くに出店することで集客のおこぼれをもらうという戦略です。

コバンザメ戦略の具体例(日高屋)

例えば飲食店チェーンの日高屋は、同じ飲食店の競合であるマクドナルドや吉野家などの店舗の近くにあえて出店する戦略をとっており、これには大きく2つの利点があります。

①マクドナルドや吉野家が既に飲食店を経営するのに適した立地だと調査して出店しているので、自社で立地調査を行う費用や手間を省ける
②マクドナルドや吉野家、日高屋が集まる場を利用者から「飲食のできるエリア」と認識され、飲食したい顧客が集まってくる

日高屋はこのコバンザメ戦略で店舗数を拡大し、急成長しました。

あとがき

今回の記事ではコーペティション経営、その一例として日高屋のコバンザメ戦略を記載しました。コーペティション経営は競合と協調するという経営学の中でも珍しい考え方だと思います。興味のある方は是非「コーペティション経営―ゲーム論がビジネスを変える」を読んでみて下さい。他の人とは変わった視点で物事を考えることができるようになりますよ。
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