アダムスの公平理論は1965年にJ.ステーシーアダムスにより提唱されました。人は他人と比べて不公平がある場合、それを解消して公平な状態に近づくよう動機付けられるという考え方です。ブルームの期待理論では目標の達成率が高く、その目標達成が更に上の目標達成に役立ち、報酬が魅力的ならば動機付けされると述べました。しかし、もし自分がボーナス100万円あり、やる気に満ちていたとしても、同じようなレベルの友人がボーナス150万円得ていたと知ったらやる気が無くなります。自分も150万円欲しくなるか、馬鹿らしくなって全力を尽くすのをやめてしまうでしょう。このように他人との公平性で自分のモチベーションは変わってくるのです。具体的には以下のパターンがあるとされています。
I (Input):努力・学歴・能力など
O(Output):給料・表彰など
添え字aは自分。bは他人と表記した場合
自分の頑張りに対する報酬と他人の頑張りに対する報酬が同じ。この場合モチベーションは乱れません
自分の頑張りに対する報酬が他人の頑張りに対する報酬より低い
自分の頑張りに対する報酬が他人の頑張りに対する報酬より高い。
②、③の場合は不公平な状態なので、公平な状態に近づくよう行動を取ることになります。例えば②の状況であれば、Oaを上げる(報酬を上げるよう要求する)、Iaを下げる(努力を減らす)などの動機付けがされます。また、どうにもならない時は比較そのものを諦めて退職するなどします。なのでリーダーは部下全員の公平性を考えて指示、評価しなくてはなりません。
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目次 1 職務特性モデルの意味1.1 仕事への有意義感1.2 仕事への責任感1.3 結果への知識2 あとがき 職務特性モデルの意味 職務特性モデルとは働く人間の内発的モチベーション[…]