1950年代、心理学者であり経営学者であるダグラス・マクレガーは「人間は本来怠け者であり、強制されなければ仕事をしない」とするX理論と、「人間は生まれつき仕事が嫌いという訳では無く、条件次第では自ら進んで働く」とするY理論の二つの考え方があるということを提唱しました。
これらはマズローの欲求5段階説がもとになっており、X理論は部下が欲求段階説の低次元にいる場合に多く当てはまります。上司としては細かく指示し、常に監督しながらマネジメントを行うことが効率的です。対するY理論は、部下が欲求段階説の高次元にいる場合に多く当てはまります。部下に目標を主体的に設定させ、権限も拡大させてあげるようなマネジメントが効率的です。
しかし、実際はこの二つのどちらかに絶対当てはまるという訳ではなく、皆がX理論とY理論の二つの側面を持っています。よって、部下それぞれの性格や価値観を認識し、部下によってX理論とY理論の配分をイメージして仕事を与えることが必要になります。具体的には仕事が楽しい、組織に貢献したいと強く思っている部下に対してもX理論的な側面はあるので、基本的には部下を尊重して仕事を任せながらもチェック機構を設けるなど行う方が効率的になります。 期待理論は1964年にブルームにより提唱されました。動機付けの強さは期待×道具性×誘意性の掛け算によって決まるという考え方です。
期待:目標の達成率
道具性:目標の達成によって、更に上の目標を達成するのに役に立つかどうか
誘意性:お金や昇進[…]
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