【ゴールデンサークル理論】就活面接の話す構成 

ゴールデンサークル理論の概要と面接への応用

就活の面接で「志願動機は何ですか?」や「長所は何ですか?」など、あらゆる質問に対して、WHY(なぜ)→HOW(どうやって)→WHAT(何を)の構成で話すことで、確実に面接官から共感を得ることができます。人は意識しないとWHAT→HOWの順で話してしまうのですが、マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏はWHY→HOW→WHATの構成で話すことで聴き手から共感を得られることを発見しました。これはゴールデンサークル理論と呼ばれます。例えば、先ほどの質問「志願動機は何ですか?」だと以下のように答えるイメージです。

面接例

面接官「志願動機は何ですか?」

ゴールデンサークル理論で答える人「(WHY)私には“世界中の暮らしをより豊かにする”という夢があります。フィリピンに留学した際、家に洗濯機が無く猛暑の中でも外で服を洗うお子さんや、エアコンの品質が悪く、冷房が効いていないお店でぐったりしている店員さんを何度も見かけました。私は少しでも彼らの役に立ちたいという良心と、この環境を変えてしまうほどの大きな仕事をしたいという野心が芽生えました。(HOW)そのため、私は先進国のみならず途上国の進出にも力を入れ、品質の高い製品をお客様に提供するという信念を持った企業で働きたいと考えています。(WHAT)御社は“高品質な商品を低価格で”を経営理念に掲げ、余分な機能を省きながらコストを削減し、手の届きやすい価格で高品質な商品を販売しています。更に今後はアジア進出にも力を入れていくとOBの方から伺いました。私は御社に貢献しながら自分の夢を叶えたいです」

もし面接官の立場なら、採用して一緒に働いてみたいと思いませんか。なぜこの構成だと共感が得られるのか、それを理解するためにゴールデンサークル理論について説明します。この理論が理解できると、どのような構成で話せば面接官に好感を持ってもらえるのかが分かります。

ゴールデンサークル理論の説明

先ほどは就活の面接での応用例を記載しましたが、ゴールデンサークル理論はもともとリーダーシップやブランディングの分野で利用される理論なので、まずは理論をしっかり理解できるよう、ブランディングの観点でゴールデンサークル理論の説明を記載します。

WHAT→HOWの人

この理論では、人は通常、WHAT→HOWの順番で物事を説明しようとすると述べています。理由はとてもシンプルで、WHATとHOWを考えるのは簡単だからです。なので、意識しないとこの順番で人は物事を説明してしまいます。例えば、新しいコンピューターを作り上げた際、以下のように売り出します。

「(WHAT)私たちは素晴らしいコンピューターを作りました。(HOW)美しいデザインで簡単に使え、ユーザーフレンドリーなんです」

他と比べてどう優れているかを伝え、相手に購買行動を期待します。しかし、これでは他の製品に埋もれてしまします。

WHY→HOW→WHATの人

しかし、ゴールデンサークル理論の提唱者サイモン・シネック氏は、世の中の優れたリーダーや企業は以下の図のようにWHY→HOW→WHATの順番で物事を説明していることを発見しました。

ゴールデンサークル理論の説明

そして、この図のことをゴールデンサークルと呼んでいます。先ほどのコンピューターの例をゴールデンサークルで説明すると以下のようになります。

「(WHY)私たちのすることは全て、世界を変えるという信念で行っています。(HOW)私たちが世界を変える手段は、美しいデザインで簡単に使え、ユーザーフレンドリーな商品です。(WHAT)そして、素晴らしいコンピューターができました。」

正しくこれを行っているのがAppleです。一つ欲しくなりませんか。実はこの説明で欲しくなるのは生物学的な根拠があります。なぜなら、人は生物学的に「WHAT(何を)ではなく、WHY(なぜ)に行動を突き動かされる」からです。

生物学的な根拠

人間の脳は合理的な分析思考や言語を司る「大脳新皮質」と、感情・信頼や行動を司る「大脳辺縁系」に分類することができます。そして、これはゴールデンサークルに対応しており、大脳新皮質はWHATに対応し、大脳辺縁系はHOWやWHYに対応していると考えることができます。

大脳新皮質は合理的な分析思考や言語を司りWHATに対応
大脳辺縁系は感情・信頼や行動を司りHOWやWHYに対応

先ほどのコンピューターの例だと、WHATからの説明は、大量の複雑な情報を理解し、脳内で他と比較してメリットなど考えてもらうことはできますが、行動にはつながりません。一方、WHYからの説明は直接的に行動に働きかけ、理由は後付けすることができます。よって、WHY→HOW→WHATの説明だと聴き手に共感・行動してもらえるのです。

あとがき

このゴールデンサークル理論は就活の面接でも応用することができます。WHY→HOW→WHATの順番で話すことで面接官に採用という行動を起こしてもらうのです。これはどんな質問に対して応用することができます。一方、全ての質問に対し、ゴールデンサークル理論で答えてほしいという訳ではなく、一つの引き出しとして理解していただくと良いと思います。例えば以前、志願動機に特化した面接対策の記事“就活で志願動機を話すポイント 具体例で面接対策”、を記載しましたが、今回の記事とは少し異なった観点で志願動機の対策を記載しています。この記事の冒頭で記載した志願動機の面接例と比較して読むと違った学びがあると思います。一つの考え方ではなく、色々な観点を持って自分の話しやすいスタイルを見つけるのが良いと思いますよ!
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