グループワーク 進め方のコツを具体例で

グループワークを進めるコツは(1)定義付けをする(2)抽象的から具体的に(3)モレなくダブりなくの3点です。「マクドナルドの売上を上げるには」というテーマを与えられたと仮定して、これを解きながら詳しく説明します。まずは簡単にグループワークとは何かについて記載します。

グループワークとは

新卒採用選考の一つとして、面接の他にグループワークでも学生を評価する企業が多くあります。グループワークでは数人の学生がチームを組み、一つのテーマについてディスカッションを行って最終的にテーマに対する結論を発表します。これまでの記事(特に面接官が見るグループワークと面接のポイント)で記載しましたが、グループワークで面接官がチェックしているポイントは以下の3点です。
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面接官がチェックしているポイント
①人の話をしっかり聞き、理解できるか
②自分の意見を発言し、理解してもらえているか
③(+αとして)自分の役割を理解し、グループワークが円滑に進むよう働きかけているか

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よって、選考だからといって背伸びした議論をすることは本来無いのですが、やはり面接官も人間なので、上手くロジカルにグループワークを進めている人に目が行くのも事実です。特に“リクルーター面談や雑談は評価されているのか”で記載しましたが、リクルーターは採用のスペシャリストでは無いので、リクルーターが評価者の場合は上手くロジカルにグループワークを進める人を高く評価してしまう傾向にあります。
これを踏まえて、今回の記事では「マクドナルドの売上を上げるには」というテーマを与えられたと仮定して、これを解きながらというグループワークを上手くロジカルに進めるコツを記載します。ポイントは(1)定義付けをする、(2)抽象的から具体的に、(3)モレなくダブりなくです。

(1)定義付けをする

まずはグループ内であやふやな部分、言葉の“定義付け”をします。 なぜ定義付けが必要なのか?それはワークをしているのが個人ではなくグループだからです。例えば今回のテーマで、ある人は海外を含めたマクドナルドの売上、別の人は日本国内のマクドナルドの売上を考えているかもしれません。このようなすれ違いがワークの終盤で発覚すると、最悪の場合また序盤からやり直しということになりかねません。よって、まず定義付けを行い、共通認識を持ちます。グループ内で「まずはテーマがぼんやりしているので、言葉の定義付けをしましょう。」と発言してやればいいでしょう。そうすれば地域は国内、期間は一年といったように誰かが発言して話が進みます。 これによって「マクドナルドの売上を上げるには」というテーマから「日本国内のマクドナルド一年間の売上を上げるには」といったように、ある程度グループ内で共通認識のとれたテーマになります。

(2)抽象的から具体的に

さて、テーマがすっきりしたところでここから本格的に議論に入っていきます。次のポイントは“抽象的から具体的に”です。グループワークをしているとほとんどの人がこのタイミングで具体的な意見を述べてきます。しかし、話は抽象的なところから進めましょう。 具体的な意見を好まない理由として、例えば今回のテーマに対して、ある人が
 

マクドナルドでお酒を販売してマクドナルド居酒屋を作ろう

と意見し、また別の人が

ハンバーガー食べ放題のメニューを作ろう

と提案したとします。この時両者が各々の意見を力説すると思いますが、グループとしての方針や評価軸が決まっていない状態なので、他のメンバーはどちらかの意見に何となく賛成することになります。どちらも面白い意見ですが、このままではその時一番気の強い人の意見が採用されるなんてことになります。そんなのはグループワークとは呼べません。よって、定義付けが終わった後にはグループ内で「そもそも売上って何でしたっけ?」と抽象的なところから発言してやりましょう。

(3)モレなくダブりなく

抽象的から具体的に、今では「そもそも売上って何でしたっけ?」を考える際に大事になってくるポイントが“モレなくダブりなく”です。これは英語でMutually Exclusive Collectively Exhaustive(直訳:お互いに重複せず、全体に漏れがない=モレなくダブりなく)といい、MECEと略されます。ビジネスでよく使う考え方ですが、就活でもかなり役立つので、時間があればミッシー(MECE)とはを読んでみて下さい。簡単に説明しますと、物事を考える際にモレがあると適切な答えが得られず、ダブりがあったりすると非効率に答えを導いてしまいます。これを無くすための考え方が“モレなくダブりなく”です。 これを意識して日本国内のマクドナルド一年間の売上とは何かを考えてみますと
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日本国内のマクドナルド一年間の売上 = 日本国内のマクドナルド店舗数 × 一店舗あたりの年間平均売上

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と表せることが分かります。これは式が成り立つのでモレもダブりもありません。このように、抽象的から具体的に変換する際には、モレなくダブりなくを意識します。

上手くロジカルなグループワーク

そしてこの式をもとに議論をしましょう。ここまでくると誰かが
 

マクドナルドは国内に既に多くの店舗数が存在し、近年では店舗数を減らす傾向にあるみたいですよ

と意見し、また別の人が

確かに日本は人口が減っているので今より店舗を増やすのは危険かもしれませんね。では一店舗あたりの売上を上げる施策を考えるのはどうでしょう

と意見するようになってきます。よって、先ほどの式
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日本国内のマクドナルド一年間の売上 = 日本国内のマクドナルド店舗数 × 一店舗あたりの年間平均売上

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のうち、一店舗あたりの年間平均売上に焦点を当てることが決定し、ここを伸ばすことで当初のテーマであるマクドナルドの売上を上げることを効率よく達成できることになります。つまり、
もともとのテーマが「マクドナルドの売上を上げるには」だったのが、この段階で「(日本国内のマクドナルドの)一店舗あたりの年間平均売上を上げるには」とテーマがより具体化しているのが分かります。そして次は 、この一店舗あたりの年間平均売上とは何かを考えて先ほどのように話を進めていくのです。
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一店舗あたりの年間平均売上一店舗あたりの年間購入者数 × 購入頻度 × 平均客単価

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このようなことを繰り返して抽象的なところから具体的に、皆の意見を参考にしながらゆっくりとグループの方針を決めて進めていくのが、理想的なグループワークです。グループワークの進め方としてはこのような感じです。例題の答えを最後まで記載できなかったので、次の記事で私なりに考えた解答例を記載します。興味のある方は見ていただければ嬉しいです。
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