倫理観の広がり
1990年代、世界で市場原理主義が広まって株主の力が強くなり、経営者の報酬も莫大な額になりました。企業は株主からのプレッシャーや自らの利益追求のため、粉飾決算や従業員の酷使(過労死問題)などの不祥事を度々引き起こすようになり、経営者らのマネジメントに非難が集中しました。このような背景から、倫理観を重視したリーダーシップが求められるようになったのです。次の記事で詳しく記載しますが、具体的には自分自身の価値観や信念に従って行動するオーセンティック・リーダーシップという概念が広まりました。
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倫理観とは?
少しコラム風に。そもそも倫理観とは何でしょうか。辞書には“法律や条例などの規則や社則なども含んだ社会的に守るべき規範”とあります。全てが法律で明文されていれば分かり易いのですが、どこで線を引くか会社や個人に依存することになります。ましてや納期などに追われて焦っている時などは自分の倫理観が揺らぎますよね。そのような時でさえ、自分自身の価値観や信念がブレず、前に立って正しいと思える行動をとれる人が倫理上求められるリーダーなのです。
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